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大切なプレゼント

スタッフブログ 2021/07/06

今月は、私の母の誕生日。今もたった一人山の中に住んでいます。

相当高齢になりそれなりにいわゆるボケも見受けられますが、元気でいます。

 

私が結婚する前に、母は自分の持っていた一冊の本を私にプレゼントしてくれました。

高村光太郎の「智恵子抄」

布張りの鮮やかな朱色の本。

代表的な作品「レモン哀歌」が1番心に残る詩。光太郎が妻智恵子の最期の様子を詩にしたのですがその時の様子が手に取るようわかる素晴らしい詩だと感じます。

 

そして本を見るたびに母を想います。

嫁入り道具に買い集めた何冊もの本を持ってきたものの、朝早くから日が暮れるまで畑仕事で本を読む時間も中々取れなかったのかもしれません。

仕事で忙しかった母とも今はゆっくりと話しが出来るから、なるべくたくさん会いに行こうと思います。

 

本店 太田

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